令和6年9月9日東総連事務局にて 東京国税局管内納税貯蓄組合連合会近藤忠夫会長と国税庁田島伸二徴収部長が意見交換を行いました。
意見交換は、「未来を担う子どもたち」及び「組織の活性化」をテーマに行いました。 近藤忠夫東京国税局管内納税貯蓄組合連合会会長からは、以下のような意見が述べられました
1 これまでの租税教育 (1)東京局連における中学生の税の作文募集事業を一部紹介しますと、東京都大田区の雪谷納税貯蓄組合連合会では、雪谷納連・税務署・東京都・大田区・大田区教育委員会が6月に集まり説明会を行っています。説明会の中で生徒さんたちが作文を書き、応募するための環境整備を行います。この事業においては、関係機関が連携し、相乗効果を上げることが何よりも重要であります。説明会当日は、大田区の教育長にもご参加頂いております。大田区教育委員会のトップにご参加して頂いたことは、当該事業の推進力になっております。 中学生の税についての説明会 | 雪谷納税貯蓄組合連合会 (yukigayanoren.com)
(2)一日税務署長は、平成28年から実施していますが、東京局連会長であるわたくし、近藤忠夫と東京国税局岡村憲⼀徴収部⻑の発案で、当時の岡⽥則⾏東京国税局⻑から承認を得て、先ずは「パイロットスタディ」としてスタートしたものです。今では、東京国税局管内のほぼ全域に拡がりました。先日、長内金沢国税局長を表敬訪問した際に、金沢国税局管内におきましてもご検討頂きたい旨のご提案を行いましたところ、「意見の一致」をみることができました。今後は、北陸納税貯蓄組合総連合会と東京局連との連携の中で東京局連で積み重ねてきた経験とノウハウを提供して参ります。 金沢国税局長への表敬訪問 | 東京国税局管内納税貯蓄組合連合会 (tokyokyokuren.org)
2 これからの租税教育 ”幼児・児童へのアプローチ” これまで中学三年生に実施してきました中学生の税の作文や一日税務署長については、これからも高度化、深度化を図って参ります。その上で、新しい租税教育事業として、幼児・児童を対象にしたカリキュラムが実施できないか調査・研究しております。私たちが子どもの頃は、小銭を握りしめ駄菓子屋へ走ったものです。握りしめた小銭で何を買うか、友達と相談したり、一人で悩んだりしたものです。小銭を通して、お金の大切を学びました。しかし、今は、あらゆる商品が簡単にネットで簡単に購入できます。画面上の「購入する」をクリックするキャッシュレス決裁ですので、お金を使った感覚がありません。お金の価値感が薄れています。租税教育は、お金の大切さを学ぶことから始まります。今の子どもたちにお金の大切さをどう伝えるか、例えば、仮称「おもしろ税金教室(クイズ)」といったカリキュラムの中で児童の皆さんにクイズ感覚でお金の大切さや税について学んでもらうことができないか、担い手は当組合員とし、共通の教材を使うことで授業内容の均一化を確保できないか、私たちでやるべき事、税務署・地方自治体・地元の協力団体・金融機関と連携して行うべき事等、様々な視点で検討しています。「未来を担う子どもたち」への租税教育は、地域全体で取り組むことが重要であると考えております。そのためには、地域の特性を考慮して行わなければなりません。東京局連では、管内全域を画一的に行うべき活動と地域の特性を考慮し、各地区納連の状況に応じて行うべき活動があると認識しております。まだ、内部研究の段階ですが、仮称「おもしろ税金教室(クイズ)」につきましては、関係機関からご意見を頂きながら検討を進めています。
3 組織強化 (1)人材活用カリキュラム これまで当組合員の活動は、駅頭キャンペーンやキャッシュレス納付宣言などのPR活動が主体でした。これに加え、上述した「おもしろ税金教室(クイズ)」について、国税局とも話し合っております。東京局連には、一日税務署長を普及したノウハウがありますので、そういった経験とノウハウと国税局との連携を柱に導入に向け検討しております。
(2)事業の評価・分析 ”新たな人材の発掘” 中学生の税の作文において、優秀な成績を残した方へ表彰や一日税務署長として税務署の業務を体験して頂いています。こういった方々が現在どうしているか、地域にお住まいであれば、当事業の改善点についてお話ししてくれる方もいると思います。お話しをお聞きする中で、改善すべき点があれば改善するなど、これまでの活動を振り返る事業評価・分析を行い、事業の見直しに繋げたいと思います。若い方々のご意見を積極にお聞きし、新たな交流の輪を広げることで新たな人材の発掘に繋げたいと考えます。
(3)全国局連の組織強化 全国的に見ますと地区納連の活動が困難、或いは停止状況に陥っている組織があります。原因は、組織の高齢化と活動内容のマンネリ化や縮小です。東京局連においても組織の活性化は、対岸の火事ではすまされない喫緊の課題です。
先日、北陸納税貯蓄組合総連合会を視察して参りました。やはり、北陸納税貯蓄組合総連合会におきましても組織の強化は重点課題でありました。お話をお聞きする中で人材交流や情報連携が大切であることも再確認しました。このことから、全国局連の現状、特に組織強化に向けた取組み等の調査・研究が重要であると感じました。 北陸納税貯蓄組合総連合会との意見交換会 | 東京国税局管内納税貯蓄組合連合会 (tokyokyokuren.org)