あけましておめでとうございます。令和６年の年頭に当たりまして謹んでお祝いを申し上げます。
東京国税局管内納税貯蓄組合連合会の皆さまにおかれましては、日ごろから、キャッシュレス納付の普及促進に向けた活動をはじめ、本県の税務行政の推進に格別なご理解とご協力を賜り、深く感謝いたします。また、中学生の「税についての作文」の募集事業などを通じて、納税意識の向上のために多大なるご尽力をいただき、厚くお礼を申し上げます。コロナ禍の影響を脱した今、私たちの日常生活や社会経済活動は以前の活気をほぼ取り戻しました。県内の観光地にも大勢の観光客が訪れ、賑わいを見せています。
新型コロナとの闘いは本当に長く辛い日々でしたが、この危機を乗り越えることができたのは、県民、事業者の皆様のご理解とご協力があり、そして、医療関係者の皆様の献身的なご尽力があってのことでした。改めて感謝を申し上げます。
黒岩祐治 神奈川県知事
コロナ禍は私たちの生活に様々な変化をもたらしました。デジタル化の浸透もその一つではないでしょうか。コロナ禍では、多くの皆さんが先の見えない不安を抱えていたと思いますが、県では、こうした不安を少しでも解消できるよう、デジタルの力を活用し一人ひとりに寄り添った対応を行ってきました。「新型コロナ対策パーソナルサポート」で、感染症の最新情報や感染の拡大状況など県民の皆様が知りたい情報をきめ細かく発信したほか、自動音声で健康観察を行うＡＩコールを導入し、自宅で療養している方々のフォローアップをすることもできました。
そして今、世界はまさにデジタル革命の真っ只中にあります。生成ＡＩに代表されるように人工知能の進化は目覚ましく、人間の頭脳を超える日も遠くないと言う識者もいます。また、その活用には様々なリスクも指摘されていますが、私たちが目指しているのは、県民の皆様の目線に立ち、一人ひとりの不安に寄り添い、安心して暮らせる社会を作り上げていくことです。コロナ禍で培った経験を活かしながら、医療や福祉、防災、地域交通など様々な分野でデジタルの活用を進め、「県民目線のデジタル行政でやさしい社会」の実現を目指してまいります。そのために取り組む各種施策には、県民の皆様からお預かりした貴重な県税が財源となります。今後とも、電子申告やキャッシュレス納付の拡大により、納税者の利便性向上を図るとともに、納税者の信頼と協力が得られるよう、適正かつ公平な税務行政を推進してまいりますので、納税貯蓄組合の皆様におかれましても、本県の取組にご理解をいただき、一層のお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
結びに、貴連合会、傘下納税貯蓄組合のますますのご発展を心より祈念いたしまして、年頭のあいさつとさせていただきます。